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〜あなたのマンガが本になるまで〜 ①

丹精込めて描いたマンガが、どのようなカタチで本になっていくか…
今回は、その行程についてお話しして行きたいと思います。

工程ごとにお話していきたいと思いますので、シリーズにします(笑)
読んでてつまらなかったらごめんなさい。。。

今回は記念すべき、第1回目です(^^)

私、担当の福田が所属する制作部のお話です〜♪
制作部はみんな仲良しで楽しく作業しています。

そんな私たちの仕事をご紹介しまーす!

 

①面付け作業

お客様から原稿のデータが届いたら、データに不備がないかを確認し、
私たち(同人プリント担当 福田含む)制作部のメンバーが誠意をもって面付け作業を行います。

面付けは、本になる前の大事な作業…。

原紙(大きな紙)に16ページ、8ページといった単位で、表と裏両面に各ページを配置して
いきます。

↓↓↓配置はこんな感じです。↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右綴じか左綴じかによって、天地の向きも変わってきます。

上の図は、右綴じの場合になります。
右綴じの場合には、地合わせの状態になります。

これが、天合わせになっていたら、左綴じということですね。

一見バラバラになっているように感じるかもしれませんが、両面印刷すると
あら不思議!
ページ順になるんです!!

私は最初に見た時、感動しましたよ!!!(笑)

これを1折といい、ページが増えるごとに2折、3折…と同じパターンで出来ていきます。
1折、2折、3折…を重ねていくと、本の形になります。

配置が完了したら、カンプ(見本となる紙)を印刷してみて、配置に間違いがないか
お客様からいただいたデータと照らし合わせながら確認します。

画像に抜けがないか、ズレはないか、画面に表示されたデータとカンプを交互に
見ながら確認しています。

問題がないと判断したら、違うメンバーにも見てもらい、Wチェック!!

ここで、間違いや問題が見つかることもある大事な行程です。
Wチェックの担当は、同じくデータとカンプを確認し、版になる前のサーバー上にある
データも合わせて確認していきます。

サーバー上のデータは、アップにすればする程、点々で表示され、
どんな風に出来ているのかを見ることが出来ます。

カラーのものを見ると、こんな風に色と色が重なって、こういう色になるんだなー!
と発見があったり…。

あ、すみません。脱線してしまいました(笑)

さてさて、面付け作業についてはご理解いただけましたでしょうか?

次も制作部の仕事、出力です!

 

②出力

出力とは、CTPと呼ばれる機械で、シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄)、ブラック(黒)
それぞれの版(アルミで出来た銀色の板で、表面に青い感光材が塗布されているもの)を出力します。

この4色の濃淡だけでカラーが成り立つなんて、素晴らしいですね!!

ちなみに、表紙など4色印刷のものは当たり前ですが4版出てきます。
それを1版ずつ丁寧に確認し、モアレ(規則正しい繰り返しの模様を複数重ねた際、周期のズレによって
起こる縞状のパターン)や、版に傷がないかを隅々まで見ます。

ここでモアレが出てしまうと、さぁ大変!!
すぐに事務所に戻って、メンバー全員で確認し、設定などを変更して再度出力してみます。

直るまで何回も繰り返すことも…。

でも、ここでこの作業を怠ると、良い物はお客様にお届け出来ません!!

なので、しっかり確認しています。

版は傷が付きやすいので、取り扱いも慎重に行います…。
印刷担当者の手に渡るまで、そーっと合紙を挟みながら箱にしまっていきます。

 

私は同人プリント担当なので、お客様と直接やり取りをさせていただくことが多いです。
なので、お客様一人一人のことを思いながら一所懸命作業に取り組んでいます。

私だけみたいな言い方になってしまいましたが、もちろん私だけでなく、
関わる社員は皆そういう気持ちです!(笑)

 

ここまでが出力の作業です。

次はとうとう印刷についてのお話になります。

詳しくお話出来るか不安ですが…頑張って書きますので是非読んで下さい♪

 

 

2017年12月09日  カテゴリー: コラム

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