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カラー原稿の彩色(色つけ)どうしてる?

同人誌の表紙や巻頭のカラーページの彩色(色つけ)はどんな方法でやっていますか?
コピックや絵の具のようなアナログ?それとも最近急速に普及してきたPCアプリ・ツールでしょうか?

今回は、カラーページ3つの彩色方法をメリット・デメリットをまじえてご紹介します。

コピックでの彩色

コピックはプロのマンガ家さんやイラストレーターさんもたくさん使用されている有名なツールです。

アナログ派では、1番人気のツールではないでしょうか?

実際、マンガの表紙を見てると、塗り方の勉強になったり、つい「コピックのあの色だ」とわかってしまったりします(笑)

コピックとは?

デザイン、イラストレーション、マンガ、絵画などに利用されている彩色ツールで、
世界中に愛用者がいる日本の代表的なアルコールマーカーです。

個人的に筆者もアナログ彩色に使用しています。

メリット:手軽に使える

上手く使うにはコツがいりますが、マジックみたいに、思い立ったらすぐという感じで、手軽に使えます。

メリット:発色がいい

水彩絵の具ではイメージがやわらか過ぎ、ポスターカラーではパキっとなりすぎる。。。
そんな方には、コピックがおすすめです!

ポスターカラーほどパキっとなりすぎないちょうどいい発色で、マンガやデザイン系の彩色にはぴったりです。

メリット:重ね塗りができる

絵の具で重ね塗りはできないわけではありませんが、
乾くのに時間がかかるし、実際、重ね塗りに向かないものもありますよね。

コピックなら重ね塗りできてしまいます。しかも速乾性インク。
使いやすくて嬉しいですね。

デメリット:テクニックの勉強とコスト

コピックならではの使い方のテクニックやコツを勉強する必要がありますね。
あとは1本300円ぐらいするのでコストがバカになりません。
ひと通り揃えたら、詰め替えインクで詰め替えましょう。

コピック公式サイト

絵の具・ポスターカラーでの彩色

水彩絵の具

透明水彩と不透明水彩がありますが、
多くの方がイメージする学校などで使用したのが「透明水彩」です。

特徴は「透明度が高い美しい塗り」ですね。

彩度の高いパキっとした仕上げには適しませんが、
独特の柔らかな美しい表現が可能です。

ポスターカラー

こちらも学校の美術で使いましたかね。
不透明で彩度の高い、パキッとした彩色となり、まさに「ポスター」。
その昔、学校のポスター作成に使用した覚えがあります。

アナログでデザイン的なパキっとした表現がしたい場合に最適です。

PC/タブレットアプリ・ツールでの彩色

PC/タブレットのアプリ(ツール)での彩色は、
もしかしたら最近では一番多い彩色方法になっているかも知れない、
と言ってもいいほど普及してきました。

ここではPC/タブレットのアプリ(ツール)を使用した彩色方法のメリットとデメリットをご紹介します。

メリット:やり直しができる

基本的にデータとして作成しているので、何度もやり直しができます!
アナログ彩色ではやり直しのきかない失敗もあるだけに、
何度もやり直しできるのは最大のメリットであり特徴です。

メリット:色味などの試行錯誤も簡単!

一度塗った部分に、さらに色を重ねる。
アナログでは失敗した時などにやることはありますが、基本的にやりませんよね。
(大抵、色も汚くなるし・・・)

だけど、PC/タブレットでの彩色の場合、
絵をパーツごとにレイヤーと呼ばれる機能で分けておけば、
様々なカラートーンで数パターン彩色し、一番良いカラーを採用!ということも可能。

例えば、オリジナルキャラの髪や服にぴったりな色を選んだり、絶妙な色合いになるまで変更できたりします。
これも大きなメリットですね。

メリット:フィルターで新しい表現にチャレンジ

使用しているアプリ(ツール)にもよりますが、
さまざまなフィルターがあり、幻想的な表現や、レトロな感じ、ボカシなど、使い方次第でさまざまな表現が可能になります。

フィルターをかけるだけで、仕上がりがひと味変わって、絵が上手くなった気がしてしまうくらいです(笑)

デメリット:かなり慣れが必要

最近はかなり使いやすくなったとはいえ、やはり人間の感性に一番近いのは、アナログでの彩色方法。

PC/タブレットのアプリ(ツール)、アナログ彩色、どちらもやりますが、アナログの方が早いとつい思ってしまうことも。

 

まとめ

カラー原稿の彩色(色つけ)ツールのご紹介、どうでしたか?

他にも顔料系やガッシュなど、いろいろありますが、
今回は同人誌の表紙など、カラー原稿の彩色に適したモノだけをご紹介させてもらいました。

また次回お会いしましょう。

 

2017年06月29日  カテゴリー: 同人誌作成お役立ち

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