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コンビニのコピー機とどっちがおトク?

コンビニで漫画本を印刷…
実は私も中学生の頃、お金がない中印刷したので、某コンビニに入り浸って
印刷をしていたことがあります。

当時はモノクロで一枚10円、ページ数は忘れてしまいましたが、中綴じではなく
1Pごとに印刷して、資料のようにただ右端をホチキスで留めただけのものでした。

 

現在のコンビニコピー機の性能は?

そんなこんなで印刷したものは、とてもチープに見えてしまい、
まったく売れなかった…という嫌な思い出があります。

しかも、体調を崩して倒れる(!)という踏んだり蹴ったりな状況でした。。。
そのあとのコミケでは、印刷所でちゃんと印刷して販売いたしました(笑)

現在のコンビニコピー本はどうなのでしょうか?

調べてみると、金額は当時とほぼ変わっておらず、安さでは断トツだと思います。
しかも、今は「小冊子プリント機能」というものがあるそうで、
USBで持っていけばページごとに印刷されて中綴じの形になるようです。

それはかなり助かりますね。

ただ、製本作業は個々で行うようで、自分で本の真ん中にホチキス留めをする
とのこと。

B5サイズの本を作ったとして、普通のホチキスは届きません!
ということは、半分に折り曲げてホチキスをすることになります。
うーん…せっかく作った本が折り曲がってしまうのは嫌だなぁ…(個人的な意見)

よく事務所などで見る大きいステープラー(1,700円くらい)を購入すれば、真ん中にバツッと
留めることは出来ますが、ズレたらアウトです(←ビビり)

昔の私のように資料に留めるバージョンもありますね!

しかし、コンビニ側も「コピー機だけど高品質」というのを売りにしているようですので
中身の印刷は、劣らないのかもしれません。

ただ、そうは言ってもコピー機には限界があります。

綺麗な本を作りたい方にはオススメ出来ません。

 

メリット・デメリット

コピー機で印刷した場合のメリット

いつでも作成出来る

コンビニは24時間年中無休なので、今から印刷所に頼んだら、
イベントに絶対間に合わない!というときにかなり助かります。

 

金額が安い

自分で印刷、製本までするため、かかる費用はコピー代金のみ。
計算してみたところ、なんと驚愕の安さ!!

これは…正直敵いません(^^;

 

部数は1冊から

印刷所ではある程度(同人プリントでは20部から)の部数を作らないといけませんが、
コピー機は1冊から作れます。
なので少部数から発行可能。

 

コピー機で印刷した場合のデメリット

厚い本は作れない

コピー機で作る場合には、自分で製本を行うため、ステープラーの綴じ限界を
考えると、あまり厚い本はオススメ出来ません。

綴じきれずに針が入らなかったり、表紙と中身が揃わず四方の断裁が必要になって
しまいます。
これは私の経験ですが、表紙に合わせて断裁をしたら、中身の本文が思っていたより
切れてしまい、絵が欠けてしまった…ということがありました。

 

大ロット部数が作れない

作れないというよりは、自分の限界との闘いかなと思います。

10部くらいまでなら自分で一つ一つ留めることは出来ると思いますが、
100部は無理…心が折れます(笑)

 

書店さんへ委託ができない

コピー本の委託を受け付けてくれない書店さんが多いそうです。
なので委託を考えている場合には、印刷所で注文した方が良さそうです。

 

表紙も上質紙になる

コンビニのコピー機は、上質紙を使っていますので、
学校で配られるプリントのような質感になります。

なのでツルツルしたイメージにはならず、なんとなくガサガサな感じに
なってしまいます。

表紙だけを家のインクジェットプリンターで刷るのもアリですが、
白ふちが出てしまうのが難点かと思います。

少し大きめに印刷して、トンボで断裁する…と考えると、
面倒かもしれません。

 

印刷所で印刷した場合のメリット

高品質なものができる

やはり一番はこれに限ると思います!
プロが印刷して製本しますので、品質は最高だと思います。

パックにもよりますが、厚めの表紙にPP加工(ツヤツヤしたラミネートのようなもの)
をかけるだけでも、高級感が出ますよね!

 

発色が綺麗

表紙カラーの場合には、データ通りのイメージになって喜んでいただけることが
多いです。
オフセットはオンデマンドやコピー機と違い、綺麗に印刷出来るので、
再現度が高いのです。

 

大量印刷にはもってこい!

オフセット印刷は、ムラがないことが特徴です。
なので、大量印刷にはもってこいなのです!!
部数が少ない場合には少し高く感じますが、多ければ多いほどオトク感は
感じられますよ。

 

発注からお届けまで完璧!

全てお任せ出来るのは印刷所の魅力ですね!
納期に余裕があるなら、印刷所で印刷することをオススメします!!

 

 

印刷所で印刷した場合のデメリット

納期が早い

表紙PP加工などあると、少し早めのご入稿をお願いしています。
急いでいる場合には、ご相談いただければ出来るだけ納期を延ばす
ことも可能ですので、一度ご相談ください!

ちなみにPPをかけないと、値段も少し安くなり、納期も少し延ばせますよ♪

 

金額が高い

オフセット印刷には、紙代やインク代の他に、版代がかかってきます。
これは、CMYKに分版された板を機械にセットし、版画のように印刷していく
ものです。
詳しい印刷の説明はこちら→あなたのマンガが本になるまで〜 ②

そのせいでオンデマンド印刷より高くなってしまうのです…。

なので印刷するときには100部以上がオススメです!
在庫になってしまう場合には、安くて簡単に荷物が預けられるミニクラなどを
利用するのも一つの手だと思います。

 

 

 ま と め

金銭的に安くしたいのか、高品質なものを作りたいのかなど、自分の現状を
考えて、どのように印刷するかを選ぶと良いと思います。

私は印刷所の人間ですので、印刷所の方がいいですよ!と言うと何となく
嘘臭く感じるかもしれませんが(笑)
私の経験から言っても、印刷所にお願いしてしまった方が面倒なことはやって
くれますし、印刷物も綺麗に出来ますので、そっちの方が良いとは思います。

また、表紙なんて特に綺麗に印刷されていれば目を引きます。

そこでサークルや個人の名前を売る一つの手段にもなると思います。

一度、印刷所でお願いして作ってみたら、その楽さを感じられるかも
しれません(^^)
(ただし、納期だけは辛いかも…)

2018年11月19日  カテゴリー: コラム, 同人誌作成お役立ち

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