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恐怖!文字が消えちゃう…オーバープリントに気をつけろ!!

印刷してみたら、あるはずの文字がない!っていう不具合、たまーにですが
あるんです。

そんなとき、一番に疑うべきは〝オーバープリント〟です。

今回はオーバープリントの説明と、どのような状態になるのかを詳しく説明していきたいと思います!
データを作っていて、ふとしたときにオーバープリントを思い出していただけるように
説明頑張ります!!

オーバープリントとは

色を重ねて印刷することを指します。「ノセ」とも呼ばれています。

オーバープリントを設定すると、前面にある色と背面にある色とが混ざって印刷されます。
例えば、下地の色が濃く、且つその上に黒い文字を乗せる際、下地の色と文字の間に
白い隙間が空いてしまう場合(版ズレ)があるので、それを防ぐために使用します。

図で説明するとこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綺麗に印刷されるのは、とても良いことなんですが、
これがまた厄介なことに文字を消してしまうことがあるんです。

このオーバープリントは、ブラックによく使われることが多いのですが、
意図せずに指定してしまっていることも…。

シアンやマゼンタなどに使われていると、背面の色と混ざってしまい、
色が変わってしまうことになります。
また、白にオーバープリントを設定していると、そっくりそのまま消えてしまいます!

どうしてそんなことが起きるのでしょうか?
それは、白は紙の色をそのまま使う(インクを乗せない)ので、何も色を付けずに表現されるからです。

ということは、白にオーバープリントの設定がされていると、下の版が抜かれないために白がなくなってしまう…
ということなんです!

他にも厄介なことに、他の色が入っていないブラック100%にオーバープリントを設定すると、
下の色が透けて見えます。(広範囲の場合)

そうならないためにも、ブラックにオーバープリントを設定するときには、
リッチブラック(全ての色を使ったブラック)を使用しましょう!

 

よく、お客様から「jpegやPDFの見本って必要なの?」と聞かれることがあります。

弊社では、オーバープリントや何かしらのデータ不具合によって、文字やオブジェクトが
消えてしまったまま印刷…ということがないように、jpegやPDF形式の見本をお願いしております。

お手数ではありますが、ご協力いただけますと幸いです♪

2019年08月01日  カテゴリー: コラム

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